荒谷あきこ滋賀草津きもの着付け教室
主宰:荒谷あきこ
(国家資格 一級着付け技能士)
この度はHPをご覧いただき
ありがとうございます。
改めまして
滋賀草津きもの着付け教室を
主宰しております
荒谷あきこです。
自己紹介としまして
私が着付けを習い
着付け教室をはじめた原点を
お話させていただこうと思います。
「着付けを習ってみたいな」
「でも、何もわからなくて動けない」
「敷居を高く感じる」
「着付けは着物に慣れた環境の人が
するんだろうな」
なんて少し躊躇されている方も
いらっしゃるかもしれません。
でも、私自身
昔から着付けができたわけでもなく、
実は着物に興味があったわけでもないのです。
そんな私が
〈どうして着付けを習いたいと思ったのか〉
さらには
〈どうして着付け教室を主宰しているのか〉
など私のこれまでをまとめてみました。
少し長くなりますが
お付き合いいただけたら幸いです。
「そもそも着物を着たいと思った理由は…」
実は母が和裁士で子どもの頃から
着物を仕立てている様子を見て育ちました。
小学校から帰ってくると
母が黙々と縫っていることが多かったです。
「人の反物だから気を張る」
と、母がよく言っていました。
なんとなく近寄りがたい雰囲気だったのは
母が気を張っているのが
伝わってきたからかもしれません。
着付け講師をしていると
子どもの頃から着ていたの?と
聞かれることがあります。
たしかに着物は
子どもの頃からそばにあったのですが
人のものだから
触ってはいけないと思っていましたし
着物を着る機会も着せてもらうことも
ほどんどありませんでした。
着たのは成人式の振袖くらい。
振袖は和裁をしている伯母達と
母が相談して決めて準備してくれていました。
私自身は準備してくれていることを
全く知らなかったのでびっくりしました。
安い買い物ではなかったはず。
どうして私に何も聞かず買ったのだろう…
私を喜ばせたかったから?
自分が準備するのが楽しかったから?
「どんなのがいい?」
と、一言、声をかけて欲しかった…
でも、この気持ちは伝えられませんでした。
なぜなら
せっかく準備してくれた母の気持ちに
水を差すようなことを言うのは
良くないと思ったから。
着物がいつの間にか準備してあることが
私が結婚する時にもありました。
母や伯母達が結婚する時は
両親が着物を準備して持たせてくれたそうです。
母も自分がしてもらったように
自分の娘にしてあげたいと思ったのでしょうか…
私が結婚する時も
両親が着物を用意してくれました。
着物は結婚するのが
決まったから用意したのではなく、
いつか結婚するときに持っていくように、と
何年もかけて
反物からあつらえてくれていました。
私はそのことを知って戸惑いました。
もし結婚しなかったら無駄になるかも
と、思わなかったの?
要らない、と言うかもと、思わなかったの?
持って行っても着ないかもしれないのに…。
母の思いはわかっても
一方的にその思いを
押し付けられたような気がして、
準備してくれた着物を
ありがたい気持ちで受け入れられませんでした。
着物を持たせてくれたことに
「大変だっただろうな」と思うことはあっても
たくさんある着物を目の前にして
「自分では着られないしどうしよう…」
と、戸惑いの方が大きく
そして、着る機会もなく
タンスの中に入れたままでした。
このままタンスの肥やし…
と、思っていたところ
着るきっかけを作ってくれたのが
夫の母でした。
義母は美容師で着付けもできました。
帰省した ある日、夫の実家のタンスに
入れたままにしていた着物を
「せっかくあるなら着せてあげる」そう言って
髪セットと着付けをしてくれて
夫と義父母と義妹と一緒に
家族写真を撮りに連れて行ってくれました。
実母への気持ちのすれ違いから
着物に親しみが湧かずに
過ごしていましたが
義母が声をかけてくれたことで
タンスから出すことができました。
そして、この時
義母が着付けをするのを初めて見て
着せたい時に着せられるって
すごいなぁ!と思ったのをよく覚えています。
その後も義母は
帰省した時や子どもの七五三の時に
着せてくれました。
結婚当初は「着物なんて着る時がない」
と、思っていましたが
義母が着る機会を何度も作ってくれたおかげで
着物がグッと身近になり
せっかくあるなら着てみよう!
と、思うようになっていきました。
そして、長男の卒園式に
着物で出席したいと思った時
“卒園式の後は入学式がある”
これから着る機会が増えるなら
「自分でいつでも着られるようになりたい!」
そう思って着付けを習い始めました。
習い始めてみると思っていたよりも難しく
一時間経っても着られず部屋が散らかるだけ。
サッと着られるなんてはるか彼方…
着せてもらったほうがキレイで早い…。
しんどくて弱気になった時もありましたが
できないほどに自分で着たい気持ちが強くなり
時間がかかっても着られるようになった時は
自分に拍手しました!
長男の卒園式で
初めて自分で着て出席してからは
子ども達のお式には毎回着物を着ています。
着物で出席するだけでも
「お着物すてきね」とほめてもらえるのですが
自分で着付けをしたと言うと
さらにお友だちにもほめてもらえるのも嬉しくて
専業主婦だった私の
自己肯定感があがったのを覚えています。
着付けを頑張って本当によかった!
こうして振り返ってみると
実母が着物を縫って
着物を持たせてくれて、
義母が着る機会を
たくさん作ってくれたおかげで
着物に親しむようになり
今の自分があるんだと
着物でつながっていく
ご縁に感謝しています。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
【教室運営で大切にしている思い】
🔶輝く女性を増やしたい
着付けを通して
自分の内面と外面の
美しさに気づき
自信を持つことで
自ら輝く女性を増やしたい
🔶伝統文化の継承
着物を通して
日本の伝統・文化・歴史を学び、
着物を着る・着せることで
日本の伝統文化をつないでいきたい
🔶家族の絆を深める
世代をこえて
引き継がれることが多い
着物を通して
家族を想い、思い出し
家族の絆を深める
きっかけ作りをしたい
この大切にしている思いに基づいて
活動しています。
🔹着付け教室
着物を着たい・着せたいを叶えます。
着付け師資格を取得し
仕事として活用することもできます
🔹出張着付け
着物を着せてほしいを叶えます。
大切な日に着物を着ることで
さらに思い出深い日としていただけます
🔹水引アクセサリー「musubi-aobana」
日本文化の一つである「結び」
その象徴である水引を使った
アクセサリーを通して
日本文化・歴史そして着物に
興味を持っていただく
きっかけ作りをしています